変形性股関節症の人が手術の前にしておかなければいけない事
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以前、テレビを見ていたら整形外科のお医者さんが3人ほど出ていました。
そのお医者さんはそれぞれ椎間板の専門医と股関節の専門医と膝の専門医でした。
その番組では色々な症状や様々な症例についてアドバイスをしていましたが
「手術の適応です」
「人工関節にします」
と最初から最後まで「手術です」の一点張りでした。
私も見ていて後半は笑ってしまいました。
それぞれがスペシャリストなのでわかるのですが、手術の内容ややり方などばかりで、この情報は本当に素人に必要なのかな?とかなり疑問でした。
おそらくこの番組を見ている人は
「どうしたら股関節が良くなるのか?」
「どうしたら手術をしないで済むか?」
と言う情報が欲しかったのではないかと思います。
変形性股関節症の人が手術の前にしておかなければいけない事
前述したテレビ番組では何が何でも変形=手術という図式を確立させたかったようですが、手術をする前にしなければいけない事をしておかなければ、きっと後悔する事になります。
何故なら手術は
不可逆性
だからです。
不可逆性とは一度してしまったらもう元の状態には戻らないという事です。
例えば股関節の手術で知られているのが人工関節にする手術です。
一度人工関節にしたら、もう元には戻せません。
一生に一度あるかないかの一大事なのです。
手術をする前にしておかなければいけないことは
とにかく後悔のないようにやれる事は全てやる
ことです。
以前当院に通っている人に
「妻が変形性股関節症で手術する事になっているんだけど、先生の治療で良くなるかな?」
と相談されたことがあります。
3ヶ月後に手術の予定が入っているとの事でした。
果たして変形性股関節症は手術をしないでも改善するのでしょうか?
結果としてはその変形性股関節症の人は手術を取り止めました。
何故なら痛くなくなった為です。
皆さんが思っているほど変形=痛みではないのです。
レントゲン上の結果と実際の症状との関わりはおよそ3割と言われています。
どういうことかと言うと、レントゲン上は変形していても痛くない人が7割、レントゲン上は問題がなくても痛い人が7割いると言うことです。
私の臨床経験上では、レントゲン写真と症状の一致は1割を切るくらいではないかと感じています。
例え変形性股関節症と言われていても手術をしなくても痛みが改善する事は珍しくはないのです。
あなたが変形性股関節症とお医者さんに診断されたとしても肩を落とす必要はありません。
また安易に「手術すれば良いんだ」と思わないで、手術以外で自分に出来ることを試して下さい。
何故ならどんな手術も「不可逆性」だからです。
変形性股関節症を改善する良い姿勢のとり方は以下の通りです。
良い姿勢のとり方
- 腰に手のひらを当てます。
- その手のひらのすぐ上の背骨の両脇の筋肉に「グッ」と力を入れて、その背骨を反らして下さい(あなたのこの背骨は恐らく出っ張っていると思いますが、この背骨は本来、反っているものなのです)。