鬱は精神的疾患?安定剤は効く?効かない??
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鬱は精神的な疾患でしょうか?
「何を今さら」
と言われそうですね。
鬱と言えば精神科が心療内科にかかる疾患ですので、精神的な疾患ですよね。
しかし、、、
果たして、、、
そうでしょうか???
鬱は精神的疾患?安定剤は効く?効かない??
私の考えでは、鬱のほとんどは
精神的疾患ではない
です。
この考え方は今の西洋医学の真逆を行っているので、あまり理解されないかもしれません。
しかし、ここ10年、鬱の治療に携わった結果「鬱は精神的な疾患ではない」という結論に至りました。
もちろん、全てではありません。
カウンセリングが効く場合もあると思います。
しかし、当院では鬱の方々が大勢通っていて、多くの方が改善していますが、少なくとも私はカウンセリングをしたことはありません。
もちろん、来院された方は皆さん元気がなく落ち込んだ状態ですので精神的に落ちた状態です。
「では、やはり精神的な疾患なのでは?」
表面に出ている症状は精神的な疾患と言えるでしょう。
しかし、この症状が「どこから来ているのか?」が大事なのです。
鬱のきっかけとして
- 仕事の残業が続いたら発症した。
- 上司の一言でガクンと来た。
- 出産後から、、、
- 更年期に入ったら、、、
- などなど。
この中で「上司の一言でガクンと来た」は精神的な感じです。
しかし
上司の一言でガクンと来るくらいの体の状態が問題なのです。
私は、鬱の根本的な原因を「元気ではないから」としています。
前述したきっかけに当てはめると
- 「元気がないから」残業が続いて発症した
- 「元気がないから」上司の一言がきつく感じた
- 「元気がないから」出産ですごい負担がかかって発症した
- 「元気がないから」更年期に入って更に体調が悪くなった
と言った感じです。
そもそも、体が元気なら鬱にはならないのです。
だから、鬱を治すためには元気になれば良いのです。
すごく単純な話しですよね。
ところで、安定剤や抗不安薬は鬱に効果があるのでしょうか?
答えは
治す薬ではない
です。
詳しくいうと、安定剤や抗不安薬は不安な気持ちを治すのではなく、感じにくくさせるものです。
症状を感じるポイントが100ポイントだとして、101ポイントになると不安な気持ちが現れます。
安定剤や抗不安薬はこの101ポイントを下げるのではなく、ボーダーラインの100ポイントを110ポイントに上げているだけです。
一見良さそうですが、この110ポイントにボーダーラインを上げている間に効果的な治療ができていなければいずれ、108ポイント、109ポイントと積み重なって110ポイントを超える日がきます。
その次は更に強い薬が出てボーダーラインを120ポイントに上げて、、、を繰り返します。
そしてお医者さんから
「もうこれ以上強い薬は出せません」
と言われるのです。
だから、鬱の根本的な改善を目指すのなら、薬でボーダーラインを上げるのではなく、自分自身の積み重ねたポイントを下げるしかないのです。
これはどうしたら下げられるのかというと、前述した「元気になる」とどんどん負のポイントは下がります。
元気になる方法
色々あると思います。
- 朝日を浴びる
- 美味しいものを食べる
- お笑い番組をみて沢山笑う
- ウォーキングを毎日する
- 海に行く
- 山に行く
など、他にもあるかと思います。
私のお勧めとして、日常的に多くできる習慣を持つと良いです。
例えば、海や山に行くのも元気になれると思いますが、せいぜい行けても週に1、2回です。
出来れば毎日やれた方が効果が高いです。
良い姿勢で生活して下さい。
鬱は自律神経由来の疾患です。
自律神経は背骨の中にあるので、良い姿勢で一日中過ごしていると、自律神経の状態が凄く改善されていきます。
背骨の矯正と良い姿勢のキープは最速で鬱を改善させます。