引越しするとめまいが出るのは何故？
「来週引越しすることになりました。」
とわざわざご挨拶に来院されました。
「先生の院に来た時も引越ししてすぐだったけど、また引越し先で調子が悪くなるといけないから知り合いの治療院を教えてください」
と言われました。
うちに来たのも引越しがキッカケだったようです。
この方が言うには、引越しをすると具合が悪くなることが度々あるそうです。
確かに、引越しは一大イベントですから、かなりの労力を消費します。
では何故、引越しをするとめまいが出て調子が悪くなるのでしょう？
疲労？
環境の変化？
それもあると思います
でも１番関係するのが
ずっと下を向いて引越し作業をしていたから
です。
めまいの原因は三半規管など色々と言われていますが、その本当の原因は
ストレートネック
にあります。
ストレートネックとは首の反りがなくなって真っ直ぐになった状態を言います。
「真っ直ぐになるのは返って良いような気がするけど」
と言われるかもしれませんが、首の反りがなくなって首が伸びるとどうなるでしょうか？
首の距離が伸びます。
首の距離が伸びると首を通っている血管は引っ張られます。
ゴムホースで想像してみて下さい。
引っ張るとどうなりますか？
なかの管が細くなります。
そうなると血流が悪くなります。
めまいは三半規管の問題です。
三半規管はリンパ液に浮かんでいるので、リンパ液の流れに問題があると悪化します。
だから、下を向いて引越し長時間作業をするとめまいが出るのです。
めまいを出させない引越し作業のやり方
その方法とは「下を向かないこと」です。
下を向かないで引越し作業が出来るの？
ポイントは「下を見るな」ではなく「下を向くな」です。
具体的には首を曲げて下を向かないと言うことです。
首を曲げて下を向くと、ストレートネックなってめまいが出ます。
だから、首を曲げないで下を向けば良いのです。
ではどうやって首を曲げずに引越し作業をすれば良いのでしょうか？
それは
股関節から曲げれば良い
のです。
例えば、正座して「礼」をする時の状態と同じです。
「礼」をする時は背中も首も曲げずに股関節だけ曲げますよね。
これと同じ状態で下を向くのです。
慣れるまで少し疲れますが、めまいなどの自律神経失調症は出ません。
一つ段ボールを作ったらあとはその上に次の段ボールを載せれば下を向かないでも引越し作業が出来やすくなります。
あとはその上に積み重ねて行くか、積み重ねて作った段ボールを下に下ろしてまたその上で作業するようにすればほとんど首を曲げずに引越し作業が出来ます。
