昼夜逆転を逆転する正しい方法
当院には起立性低血圧のお子さんが大勢来院します。
そのお子さんの中に「昼夜逆転」してしまっている子がいます。
昼夜逆転とは夜中起きていて朝、もしくは昼になると眠くなって寝てしまう状態です。
夜まで起きて我慢して起きていれば良さそうなものですが、そうは簡単にいきません。
お子さんの中には無理に起きていて調子が悪くなる子もいます。
無理に起きていて、返って余計に夜に眠れなくなった子もいます。
力技ではなかなか良い結果が出ないのです。
それでは、効果的な昼夜逆転を改善する方法とは何でしょうか?
昼夜逆転を逆転する正しい方法
その①元気になる
昼夜逆転するお子さんは起立性低血圧を患っているので基本的にあまり体調が良くありません。
この体調が悪い状態で寝る時間、起きる時間をコントロールするのはだいぶ難しいです。
多くの親御さんが失敗するのは、単純に起きる時間、寝る時間をコントロールしようとしているからなのです。
昼夜逆転は体調が悪いために起こっているものだと思って下さい。
では、元気になるためには何をすれば良いのでしょうか?
それは
背骨を真っ直ぐにして生活する
事です。
元気になるためには、自律神経が正常な状態になる必要性があります。
自律神経は背骨の中を通っています。
起きている間中、良い姿勢をして生活することにより背骨を真っ直ぐに正すことによって、自律神経の状態を改善して、少しづつ元気になります。
良い姿勢をとると共に、背骨の矯正を受けると苦労なく背骨を真っ直ぐな状態に保つ事ができて、早期に元気になります。
昼夜逆転を逆転する正しい方法
その②少しづつ時間をコントロールする
この方法はお子さんが元気になっている事が前提です。
なので、背骨の矯正と良い姿勢のキープを頑張ってください。
そしてだいぶ元気になったなら、起きる時間、寝る時間を少しづつずらしていきましょう。
最初は起きる時間はそのままで、寝る時間を1時間くらいずらしましょう。例えば昼の1時に寝ているのなら昼の2時ずらします。
元気になっていれば1時間くらいは平気なはずです。
それが慣れてきたらまた少しだけ遅く寝てもらうようにします。
これを1週間単位で続けます。
早く起きられるようなら少しづつ早く起こします。
ただ、起立性低血圧なので無理やり早く起こさないようにしてください。
その目安は「起きてからの調子の悪さ」で判断してください。
無理やり起こすと午後まで調子が上がりませんので。
昼に眠くさせないために
昼食ではご飯やパスタなどの「炭水化物」を抜いてください。
炭水化物は消化に負担がかかるため、食後に眠くなる傾向があります。
食べた後、眠気に耐えられない可能性がありますので、昼食では避けてください。