起立性低血圧の改善方法とは?
起立性低血圧(起立性調節障害)とは思春期の自律神経失調症です。
朝起きられない、体を起こすと頭痛や腹痛、吐き気などで起きていられないなどの症状が出て、学校に行けなかったり半日以上ベットから出られなかったりします。
通常、寝ている時と起きている時は血圧が自律神経によって調節されるのですが、起立性低血圧のお子さんは寝ている時と起きている時の血圧にあまり変化がなく、起きている時も寝ている時と同じ血圧なので、頭に流れる血液の量が少なくなりそのため脳が酸欠状態になって頭痛や吐き気に襲われることになります。
思春期の自律神経のバランスが影響していると考えられています。
それでは思春期を通り過ぎないと起立性低血圧は治らないのでしょうか?
いえ、決してそうではありません。
起立性低血圧の改善方法とは?
その①心臓の自律神経の改善
前述したように、起立性低血圧は起き上がった時の血圧の調節が出来ていないために起こります。
という事は
心臓の自律神経の問題
になります。
病院では「病気ではない」との診断を受けているお子さんがほとんどです。
だから心臓自体に問題があるわけではありません。
心臓自体に問題がないのならどこに問題があるのかというとそれは「心臓の自律神経」に問題があると言うことになります。
言うなれば【心臓の自律神経失調症】という事です。
心臓の自律神経はどうすれば改善するのでしょうか?
それは
背骨の矯正を受ける事
です。
心臓の自律神経は背骨にあります。
正確には胸椎1番から出ています。
背骨の上の方です。
そこを真っ直ぐに矯正すれば心臓の自律神経は改善します。
ただし、背骨は積み木のように組み上がっています。
骨盤が土台なので胸椎1番だけを矯正しても、骨盤が歪んだままではまた近いうちに胸椎1番も歪んで元の悪い状態に戻ってしまいます。
骨盤から背骨全体を矯正する必要があります。
そして矯正後の良好な背骨の状態をそのままずっと維持していけば毎日少しづつ心臓の自律神経が改善していきます。
そのために良い姿勢を心がけてください。
起立性低血圧の改善方法とは?
その②無理に起こさない
最近来院されたお子さんの数人に「無理やり起こされている」人がいました。
無理に起こされるとそのあと夕方近くまで調子が悪い状態で過ごしています。
起立性低血圧は正解がわからないので気持ちはわかります。
私も正解は探り探り治療にあたっていますから。
でも何人かに生活指導をしている中でだいたいわかった事があります。
それは、無理やり起こすとその後長い時間、調子が悪いお子さんが多いという事です。
起きる時間は大人がコントロールできないと言うことになります。
起きている時間は目をかけてあげて下さい。
起立性低血圧の改善方法とは?
その③冷やさない
寝ている間は深部体温を下げたほうが熟睡できますが、起きてからは体を冷やさないほうが調子は良いです。
多くのお子さんの部屋が北向きです。
マンションの構造上仕方がない事です。
そして昼過ぎまで自身の部屋にいて、起きてからも長く自分の部屋のベットの上で生活しているので部屋が冷えていると体が冷えてしまいます。
部屋が寒くないかチェックしてあげてください。
南向きや東向きの部屋でもみてあげて下さい。
南向きや東向きの部屋なら、調子が悪くならないのならカーテンを空けておいて下さい。