反り腰は姿勢が良すぎるせい??
「姿勢を良くしすぎているから反り腰なんですよ」
とたまに言われます。
検査をすると確かに反り腰なんです。
でも『姿勢が良すぎるから』は本当にそうなのでしょうか?
そういう人はほとんど女性です。
見た目は姿勢が悪い感じに見えない人がほとんどです。
だから「姿勢が良すぎて反り腰なんです」という人が多いんだと思います。
でもこれって実は正反対なんです。
正解は
猫背だから反り腰なんです。
これには実際に来院される患者さんにも
「え?!」
と驚かれます。
ほとんどの患者さんの自覚に「猫背ではない」と言う自覚があるからです。
この写真を見てください。
反り腰とは猫背とセットなのがわかります。
反り腰とは猫背の反動で少ない腰の骨で反りを作っている状態なのです。
その少ない反りで色々な衝撃を吸収するから負担がかかって腰痛になるのです。
でも女性の反り腰の多くの人は猫背に見えないのは事実です。
それはなぜかというと、女性に多いのが
平背
だからなのです。
平背とは何かというと『背骨の反りも丸まりも少ない状態』を言います。
要は横から見た時に、背骨の凹凸が少ない感じです。
女性は男性と違って筋肉が少ないですよね。
背骨の凹凸を形作っている一つとして筋肉があります。
極論をいえば、筋肉があると凹凸が強くなり筋肉が少ないと凹凸が少なくなるという事です。
だから女性の背骨は凹凸が少ない方が多いのです。
だから姿勢が悪くても猫背に見えない方が多いという事です。
私はこれを
隠れ猫背
とよんでいます。
猫背に見えないけど実質的には猫背という事です。
これをわかっていない人がとても多いので「反り腰=姿勢が良い」と言う結論に繋がるわけです。
反り腰の治し方
まずは反り腰の人は
「私は猫背なんだ」
「私は姿勢が悪いんだ」
と言う自覚を持ってください。
そこからスタートです。
反り腰=猫背と言うわけですから猫背を自覚してそれを治せば反り腰は治ると言う事です。
私がお勧めする「良い姿勢」を試してみてください。
「私は姿勢が良い」と自信がある人もこの姿勢でいることが辛いはずです。
何故なら「姿勢が良い」と自信がある人のほとんどが隠れ猫背の人だからです。
反り腰の人がしてはいけないこと
反り腰の人のほとんどは腰痛持ちです。
マッサージなどに通っている人に注意点ですが絶対に腰をうつ伏せの状態で上から押されないようにしてください。
当たり前ですがただでさえ反っている腰がさらに悪化しますので良いことは一つもありません。
矯正で捻りを加えるのもあまりお勧めではありません。
何故なら腰は構造上は捻ると言う動作を「反る」事で代用するからです。
よほどうまくやらないと痛みが増します。