腱鞘炎の治療法
腱鞘炎とは主に手指の腱の炎症です。
出産後や更年期の時期に症状の出現が重なるためホルモンバランスからも来ると言われています。
ホルモンバランスから来るとなると治療法がホルモン注射など限局してきそうですが、実際には当院でも割と簡単に改善できている症状です。
整形外科では炎症部にレーザー治療や腕の温熱療法(赤外線や温泉浴)、丁寧なところでは腕のマッサージなどが行われます。
腱鞘炎の悩ましいところは「再発率が高い」ところです。
同じ指が再発したり、違う方の手に腱鞘炎ができたり、ほかの指になったりします。
当院の治療法では腱鞘炎を早めに改善させ、そして再発させません。
しかしながら、当院の治療は腕や指を治療しません。
どうして腕や指を治療しないのに腱鞘炎を改善する事が出来るのでしょうか?
腱鞘炎の治療法
その①背骨の矯正と良い姿勢のキープ
何故、腱鞘炎の治療で背骨の矯正が有効なのかと言うと
手指の神経は背骨から出ているから
です。
蛇口を回しても水が出ない場合どこを見ますか?
それは元栓です。
背骨はこの元栓なのです。
そもそもの元栓である背骨の状態が悪いのに指や腕の治療をしてもあまり効果的ではありません。
言い方が悪いかもしれませんが、背骨を整えないで腕の治療をする事は「蛇口を回しても水が出ないからさらに蛇口を回す」ことと同じです。
意味がないわけではないですが背骨の治療をしてからの方がさらに効果的です。
背骨の治療を受けて真っ直ぐな背骨にして下さい。
そして大切な事はその矯正後の良好な背骨を状態を常日頃からキープすると言う事です。
腱鞘炎の治療法
その②使い方を変える
腱鞘炎は使い方を変えると劇的に改善します。
まずは痛くないように使ってください。
「洗濯バサミを使う時が痛い」
と言う時は痛くない方の手で洗濯バサミを使ってください。
両方痛い時は痛くない指、例えば親指が痛い時は小指側で使って下さい。
「料理で硬いものを切る時が痛い」
と言う場合はカボチャなどはレンジでチンして柔らかくしてから切って下さい。
「皮むきする時が痛い」
場合はピーラーを使いましょう。
みじん切りする時はミキサーやブンブンチョッパーを使うと楽に調理出来ます。
「ものをつまみ上げる時が痛い」
時はつまむのではなく下から救い上げるようにものを持ちましょう。
出産後の痛みは赤ちゃんを救い上げるように持ち上げていないことが原因です。
痛みが出やすいのは赤ちゃんの脇に手を入れて持ち上げる事です。
両掌を頭と胴体に差し入れてなるべく胸を赤ちゃんにつけて背筋で持ち上げて下さい。