起立性低血圧、起きられない原因
1ヶ月前から起立性低血圧の中学1年の女の子が治療に来ています。
朝なかなか起きられなかったのですが、先週は1日除いて他の日は朝から学校に行けたそうです。
そのうち一回はテニス部の朝練から参加できたとのことでした。
起立性低血圧の原因とは何でしょうか?
起立性低血圧の原因
その①心臓の自律神経
起立性低血圧は朝起きるときに血圧の調整がうまくいかず、脳の血流が不足して頭痛が起きるのです。
それは心臓の自律神経がしっかりと働かないので起きているのです。
心臓の自律神経の状態を正常にしていくと、時間をかけて心臓の状態も改善していきます。
心臓の自律神経は背骨から出ています。
背骨を矯正してその良好な状態を良い姿勢でキープすると最短で自律神経の調子が良くなります。
起立性低血圧の原因
その②悪習慣
起立性低血圧に限らないですが、寝る時間が遅ければ起きる時間は遅くなる傾向があります。
起立性低血圧を長く患っている人は遅く寝て遅く起きる事が当たり前になっています。
それを急に早寝早起きをする様にする事はとても労力がいるものです。
今回のこの女の子は遅くなる日があってその次の日は例外なく起きられないとの事でした。
遅く寝るその理由とは
「部活で疲れて家に帰ると横になりそのまま夜中まで寝てしまう」
という事でした。
起立性低血圧は心臓の自律神経が弱くなって起きると前述しましたが、心臓が弱くなっているのでとても疲れやすくなるのです。
前回私は
「疲れて帰っても横にならないで下さい。そしてなるべく早く晩ご飯を食べて寝る準備をしてから横になって寝てください」
とお伝えしました。
今回は1日だけ失敗してつい横になってしまったそうですが、ご飯を早めに食べて寝る準備をしてから寝たそうです。
そしたら次の日はちゃんと朝早くに起きられたそうです。
この女の子は起立性低血圧になってからまだそんなに長くないので生活習慣を変えるのが早くて結果も早めに出ました。
起立性低血圧の期間が長ければ長いほどその影響からから悪習慣も長くなり、改善するのに長期間かかることになります。
起立性低血圧は思春期に何故多いのか?
一つには自律神経のバランスが崩れやすい年頃だという事です。
小さい時は自律神経の副交感神経が優位ですが、大人になるに従って交感神経が優位になります。
思春期はそのちょうど移り変わりの時期であると考えられます。
もう一つは
凄く精神力や体力を消費する時期
だからです。
この女の子も小学生から新しく中学生になって新しい友達、新しい環境、初めてやる部活、、、
新生活は良くも悪くもエネルギーを消費するものです。
大人はこれほどの「新生活」は滅多に経験しません。
会社に行けば知っている顔、いつも通りの仕事、ご近所さんは知り合いばかり、、、
特に中学生、高校生は普通にしてても大変なんです。
その辺りもお父さんお母さんは理解してあげてください。