五十肩の痛み再発の理由
五十肩の痛みで3ヶ月くらい通ってようやく
「良くなってきたよ!」
とおっしゃった方がまたしても最近痛みが再発して
「夜も寝られないのよ」
と言っています。
私としては2週間に一回の治療で2回連続80点がついての
「良くなった」
だったのでこのまま治癒までいけると予想していたので予想を裏切られた感じです。
何故なら五十肩は
- 発症期
- 進行期
- 停滞期
- 治癒期
にわけられるのですが、この方は長い間進行期及び停滞期にいてここのところようやく治癒期に入ったので、これからはほとんど振り返さないのが通常だったからです。
治癒期から進行期にはあまり戻らないものなのです。
では、何故この方の五十肩は振り返してしまったのでしょうか?
ご本人曰く
「段差に気がつかないで転びそうになった時にビリッとしてそれから痛い」
との事でした。
「運が悪かったけど3日くらい姿勢に気をつけて安静にしていればまたこの前までの良かった状態に戻りますよ」
とお伝えしましたが2週間後の本日
「まだ痛くてつらい、、、」
との事でした。
背骨も姿勢を気をつけているので本日も80点でした。
帰りしなご本人の所作を観察していると、リュックを痛くない方から腕を通していました。
「痛い方から通してください」
とお伝えしましたがそのまま強引に腕を通していました。
再発の理由はこれです。
痛みが順調に改善していた時に所作を観察しているとちゃんと
痛くない方から腕を通す
事が出来ていました。
しかし、リュックに腕を通す事一つとっても出来ていないということは、日時生活にこの事が落とし込めていないという事です。
痛くないように工夫する
治癒期だった頃の使い方が完全に身につかないうちにまた進行期に戻ってしまったのでなかなか治癒期までもっていけなかったのです。
「髪の毛をゴムで結ぶ時痛いのよ」
「髪の毛短いんだから結ばないでも良いのでは?」
「うーん、、じゃあ娘に結んでもらう」
これでいいと思います。
1日で何回もある服の脱ぎ着で毎回
「アイタタタタ、、、」
をしていると脱ぎ着の都度に傷口を広げているような物なので治るものも治りません。
痛くないように工夫するのです。
痛い方から着て痛くない方から脱ぐ。
上のものを取るときに痛いのなら頻繁に必要なものは下に置く。
洗濯物を干す時に痛いのならまずは低いところで洗濯バサミにつないでそれから痛くない方の腕で物干し竿に掛ける。
これらもいつもと違う生活習慣なので慣れるまでは意識的にしなければいけませんが、一旦身につけば痛みが振り返すことはありません。
悪くなったときに
「これをやって悪くなった」
という方は多いですが
良くなったときに
「何をして良くなったのか?」
を分析、理解している人は少ないです。
悪くなった時の分析も大切ですが、良くなった時の分析はもっと大切です。
何故なら良くなった時にやっていたことを続ければ辛かった症状は2度と出ないからです。