朝、不安感と共に目覚める
1ヶ月ほど通院している方で徐々に改善している方ですが
「ここ数日朝に物凄い不安感で目が覚めてそのあと起きて動いていると落ち着くんです」
との事でした。
今日でその時から1週間ほど経ちましたが
「朝の不安感はだいぶ良くなりました」
との事です。
私は皆さんに宿題として良い姿勢のキープを出していますが、この方にはもう一つお出ししました。
それは
枕の改善
です。
「枕と不安感は関係あるの?」
「心療内科ではそんな事言われた事ない」
私は特に初診の時にある事を質問します。
それは
「辛いのは朝起きた時からですか?」
この時
「そうです。朝から辛いです」
なら寝具、特に枕が原因である可能性が高いのです。
「朝から足の痺れがビリビリする」
方に枕の改善を指導したところ朝からの痺れは改善した事もあります。
キーワードは
朝から
症状が出ているかです。
具体的な枕の改善方法
枕の改善方法としてほとんどの方が思いつくのが「枕専門士に枕を作ってもらう」事ではないでしょうか?
頭の位置や首のわん曲(反り)などを計測して枕の高さを決めていきます。
しかしながら私はあまりお勧めしていません。
それは何故かと言うと
極端に低い枕を処方されるからです。
以前に枕専門士に作ってもらった枕を持ってきてもらったことがあります。
それは驚くほど首のところが低いものでした。
その方も
「どうにも合わない」
と言っていました。
この方以外にも合わないと言う方が大勢いました。
後で詳しく述べますが枕専門士が悪いわけではありません。
何故高さの合わない枕を処方されるのかと言うと
伸び切った首の「ストレートネック」に合わせた枕
だからなのです。
ストレートネックは真っ直ぐの棒のような状態の首のことを言います。
本来はもっと反りがあって柔軟な状態が正常です。
枕専門士はこのストレートネックに合わせて枕の高さを決めているので特に首の枕の高さが低くなってしまうのです。
これは仕方のない事なのです。
何故なら枕専門士は医療従事者ではないので何が理想の首の状態なのかはわからないのですから。
枕専門士に頼むのでしたら少なくともストレートネックを改善してからが良いです。
当院ではご本人に今の枕をカスタマイズして作ってもらっています。
枕の作り方
- まずはいつもの枕に頭を載せます。
- 次に手拭きのタオルを縦と横に一回づつ折ったものを首が載る部分に載せます。
- タオルを載せた状態と載せていない状態を比べてみます。
- タオルを載せた状態の方が「心地良い」ならばタオルを載せた状態の方が首が良い状態だと言う事です。
- もう一枚タオルを同様に載せて2枚にします。
- そっちの方が「心地良い」なら2枚が正解です。
と言った具合に、自分の感覚で枕を作っていきます。
寝た時に「ラク」起きた時に「ラク」なら成功です。
後はあまり作り変えたりしないで下さい。
お昼から夕方にかけて辛い方は「姿勢が悪い」だけなので良い姿勢のキープを頑張ってください。