なかなか治らないギックリ腰
2週間前からギックリ腰で通っている方がいます。
ギックリ腰は私自身の経験と患者さんの経験を合わせるとだいたい1週間くらいで
「まだ痛いけどだいぶ良くなりました」
くらいにはなります。
常日頃の状態が良ければ次の日にはほとんど治っています。
私は最近の健康状態がとても良いのでたまに腰が痛くなってもほとんどが次の日には痛くなくなっています。
今回の患者さんも状態をみて
「おそらく1週間くらいで楽になったと思うと思います」
とお伝えしました。
ところが2週間たってもあまり芳しくありません。
「なんか調子が悪いです」
とおっしゃいます。
どう言うわけか探り探り会話しました。
「どんな時が1番辛いですか?」
「仕事が終わった時が一番辛いです」
「仕事で辛い時はどんな体勢ですか?」
「レジ打ちの時ですね」
伺うと立ったまま屈まないといけないようなレジの高さらしいです。
「3ヶ月前に異動で今のお店に配属されたのですが、以前の店舗よりもレジの高さが低いみたいなんです。」
どうやらそのレジの低さに体がついていけずに金属疲労のように腰が悲鳴をあげたようです。
解決策その①
屈み方を変える
その方の背骨を触ると、腰の骨は反りすぎ、背中の骨は丸まりすぎでした。
これは脚の筋肉を使わない方の特徴です。
脚をしっかりと曲げて屈むようにすれば腰痛は抑えることはできます。
脚をしっかりと使って下さい。
その分腰の負担が減ります。
解決策その②
レジを含む環境の整備
その①はやってみるとわかりますが結構大変です。
空気椅子をやっている感じです。
いずれ慣れますがとにかく最初は辛いです。
「こんなに辛いなら今まで通りで良い」
と思うかもしれません。
1番楽に改善出来るのが
環境の改善
です。
具体的には「レジをしている時が辛い」なら「レジを変えれば良い」のです。
レジの何が辛いのかと言うと「以前のレジよりも低い」ことです。
それはレジの高さを上げれば済む話なのです。
具体的にはレジの高さを5センチ程度上げることです。
これは個人的にレジの高さを勝手に上げることは出来ないので店長さんに
「通っている先生にレジの位置を上げるように言われたので上げても良いですか?」
と提案することから始めます。
職場環境を整えるのは管理者の仕事ですから多分ダメとは言わないと思います。
それにはお金がかからない提案をして下さい。
パソコン台をわざわざ買わないで、いらない書類や本をパソコンの下に敷くなどの提案をしてみて下さい。
お客さんから見えない位置なら受け入れられると思います。
他の従業員の方も「楽ですね!」と評判も高いと思いますのでやっててみる価値はあると思います。