気力の低下、それって持病のせい?
パーキンソン病の方が通院しています。
パーキンソン病とは脳内ホルモンであるドーパミンの低下により手足の震えややる気の低下、ひどくなると歩行困難、寝たきりや鬱になる原因不明の国指定の難病です。
難病ですが、初めて来院された時から考えるとだいぶ表情も豊かになり改善されてきました。
でも今日
「最近気力がなくなってきたんだよね。病気のせいかな?」
と言われました。
確かにパーキンソン病が進行すると気力がなくなって何もやる気が起きなくなってきます。
でも先週はそんな感じではなく元気でした。
私の臨床経験上、一週間でガクンと落ち込むような病気ではありません。
では、どんな理由が当てはまるでしょうか?
気力の低下の原因
その①外に出かけなくなった。
「最近外出ていますか?」
と聞くと
「TVであんまり出るなと言われてるから」
との事。
犬の散歩には行ってるけどそれ以外は出かけていないそうです。
確かにTVであれだけ不要不急の外出はするな!と言われたらなんとなく出ない方が良いかな?と思ってしまいますよね。
ほとんど洗脳レベルの情報発信ですから、いつのまにか「用事もないし家にいよう」と言う事になってしまいがちですね。
家でじっとしていて、のんびりしすぎると体は衰えていくのですが、体が衰えると気力も衰えるのです。
気力の低下の原因
その②背骨のズレ
家にいる事が多いとある事がとても多くなります。
それは
座る事
です。
もちろん家事炊事などあるかと思いますが、それでも起きている時間の半分以上は座っている人が多いです。
ところが、現在の人間の骨格はまだ座るように進化出来ていません。
長時間座っていると徐々にその本来の形を保てなくなって背骨がズレてきてしまいます。
元気の源である自律神経は背骨の中にあります。
背骨がズレると自律神経もその影響を受けて自律神経失調症などになりやすくなります。
私は毎回来院されるごとに「今日は80点です」「今回は75点です」と点数をお伝えしているのですが、この方は今回70点でした。
前回は85点なので赤点ではないもののだいぶ背骨がズレていた事になります。
この方には上記2点をしっかりとお伝えして
「用事がなくても出かけて下さい」
「TVをずっと見ていると出かけないのが正解が当たり前になりますよ」
とお伝えして最後に姿勢の再確認をして来週の予約を頂いてお帰り頂きました。
恐らく来週はまた元気に来院されるかと思います。