起立性低血圧、体育座りをしていませんか?
お子さんが朝体がだるくてなかなか起きられない、、、
布団から起き上がると頭が痛くて午前中体も起こさない、、、
こんな症状があったら「起立性低血圧(起立性調節障害)」かもしれません。
主に思春期のお子さんに見られる自律神経失調症です。
午後になるとケロッとしているので、一昔前は怠け病と言われていました。
私も子供の時は朝がものすごく苦手で半分眠った状態でフラフラしながら自転車で登校していました。(3回ほど自動車に衝突しました。)
今は病院で寝た時の血圧と起きた時の血圧を測ってしっかりと診断されるので怠け病と言われる事はありません。
お子さんが起立性低血圧と診断された方、、、
お子さんが
おうちで体育座りしていませんか?
当院にも起立性低血圧のお子さんが何人か来院するのですが、高い確率で体育座りをしている子がいます。
背骨の矯正をして、この体育座りをやめさせると早期に回復します。
何故体育座りは悪いのでしょう?
起立性低血圧は起きた時に血圧の調節がうまくいかず、脳にしっかりとした血流が届かないために頭痛などの症状がでます。
もっと詳しく言うと、心臓の働きが悪いため起こるのです。
心臓の働きが悪いと言う事は、心臓の自律神経の働きが悪いという事です。
心臓の自律神経はどこにあるのでしょうか?
ここです。
下を向いた時に一番でっぱる骨の辺りです。
体育座りをしているとこの心臓の自律神経が出ている背骨がとてもズレやすくなります。
起立性低血圧を早期に回復するために、、、
その①家では体育座りをやらない
学校では仕方がないです。
それに学校での体育座りの時間はそれほど長くはないですから体にあまり影響は無いと思います。
家で体育座りをする子は家での座り方が床座りか、ベッドの上です。
椅子と机でキチンと触るように見てあげて下さい。
中には椅子の上でも体育座りを続ける子もいますので油断せずに注意して下さい。
これから夏になります。
起立性低血圧のお子さんで夏の激しい練習がきっかけになっている事があります。
弱っている心臓の自律神経のまま激しい練習をするとさらに心臓に負担がかかり発症するのです。
これは激しい練習が悪いというよりも、練習以外がキチンとしていないのが悪いのです。
練習以外でキチンとする事で1番効果的なのがキチンと座る事です。
部活動の一部だと思って取り組んでもらうと良いと思います。
運動のパフォーマンスもかなり上がりますので。