中学生の顎の痛み
中学生でも顎関節症になります。
歯医者さんに行ってマウスピースを処方されたそうで、食べる時以外はずっとつけていなさいと指示されました。
食いしばりもあり、精神的ストレスもあるのではないかとお母さんから聞きました。
今回の検査と治療では根本的な原因がはっきりと出ました。
それは
とても姿勢が悪い
という事です。
治療前には左顎に圧痛があったのですが、治療後にはなくなりました。
何の治療をしたのでしょうか?
顎の治療は一切していません。
顎を触らずに顎の治療ができるのでしょうか?
背骨の矯正で顎関節の治療をしたのです。
顎は様々な原因で歪んでいきます。
- 片噛み
- 片方だけ歯の治療中
- 小さい時からの癖
などなど、、、
では何故背骨の矯正で顎関節が改善するのでしょうか?
あまり知られていませんが、顎関節の見えないテコの支点が首にあります。
だから背骨が歪んで首がズレてしまうと顎関節の支点もズレて、口を開けたり、食べ物を噛んだりするときにズレて開いたり閉じたりしてしまうのです。
背骨の矯正は、この顎関節の支点を正常な位置に戻すので顎関節の治療を行わなくても改善可能なのです。
では、背骨の矯正をしなくてはならないそもそもの原因とは何でしょうか?
それは前述した「姿勢が悪い」からです。
だから顎関節症の根本的治療を目指すのなら姿勢の改善が欠かせないのです。
ほとんどの顎関節症の人には次の順番で治療を受けて欲しいです。
- 背骨の矯正を受ける。
- その矯正後の良好な状態をキープするために良い姿勢を継続する。
- 左右均等に噛む。
- それでも改善がされない場合は歯医者さんで噛み合わせをみてもらう。
今回は1、2だけで恐らく改善出来ると思いますが、人によっては昔した被せ物が合わなくなっていたり、親知らずが痛くてどうしても左右均等に噛まなかったりする場合もありますのでその時は早めに歯医者さんで治療してもらうと良いです。
ただし、1、2をすっ飛ばしていきなり4には行かない方が良いです。
それは何故かというと、顎関節がずれているのが背骨由来の場合、背骨のズレを補正しているためにずれているだけなので、背骨が正常な状態に戻ると逆に噛み合わせが悪くなる可能性があるからです。
歯医者さんの中には噛み合わせが悪い場合、歯を削って合わせたりする先生もいると聞きます。
被せ物レベルの調整なら合わなければ作り直しをするだけで済みますが、削ってしまったら元の状態に戻す事はできません。
顎の治療は顎だけに捉われず体全体をみることが必要です。