股関節の急な痛みが治らないわけとは?
4日前に急に股関節が痛くなった方が来院されました。
「4日前と比べるとどうですか?」
「4日前と変わらないです。」
この答えはありがちなんですが、実は大きな問題を含んでいます。
それは
変わらない
ところです。
急に痛んだという事は半分以上「怪我」なのです。
転んだ覚えがなくても、捻った記憶がなくても、昨日よりも倍以上痛くなったのならそれは「怪我」なのです。
そして4日経ったのにその痛みが変わらない、またはさらに痛くなる事はおかしいのです。
例えばどこかの皮膚を誤って切ってしまったとします。
その時は血が出ます。
でも、次の日には血が固まって止まっています。
4日目には更に傷口は良くなっています。
このように怪我の治りは時間に比例しているので、時間が経てば経つほど良くなります。
4日経ったのに変わらないのはおかしいのです。
股関節の急な痛みが治らないわけ
その①マッサージ、ストレッチ
そのわけとは
余計なことをしているから
です。
血が出ている傷を揉む人はいませんね?
転んで腫れている関節をストレッチする人もいません。
それと同様に、急な痛みは怪我なのです。
この方も来院するまでは痛いところを自分で揉んでいました。
毎朝ストレッチもしていました。
だから4日経っても変わらないのです。
股関節の急な痛みが治らないわけ
その②確認
「まだ痛いかな?」
とついしてしまうのが「痛みの確認」です。
「まだ痛いかな?」
「まだ痛い、、、」
「もう治ったかな?」
「まだ痛いな、、、」
このやりとりで痛い事を脳が記憶してしまいます。
痛みを感じるのはどこですか?
多くの人は「股関節です」とこたえます。
でも正解は
「脳です」
痛みを感じているのは脳なのです。
その脳を毎日股関節が痛いと記憶を強化してしまっているのです。
間違った英単語だって毎日定期的に覚えさせれば脳がはっきりと記憶します。
股関節の急な痛みの治し方
その①安静
余計な事はしないでください。
前述しましたが、これは怪我なのです。
揉んだり、引っ張ったり、温めたり、わざわざ歩いたり、余計な事はしないでそっとしておいて下さい。
そうすれば、昨日よりも今日、今日よりも明日、、、という具合に徐々に良くなっていきます。
股関節の急な痛みの治し方
その②ちゃんと座る
「その①安静」は悪化させないための方法。
「その②ちゃんと座る」は治りを加速するための方法です。
股関節の神経は腰、骨盤から出ています。
この神経の出を良くする事は股関節の治りを促進します。
なぜなら、治すのは神経の仕事だからです。
股関節の急な痛みの治し方
その③背骨の矯正
股関節の神経は背骨から出ています。
大事なのは股関節自体の治療よりも腰、骨盤を含めた背骨の治療です。
背骨全体を矯正する事で股関節単独の治療よりも高い効果を発揮します。