顎関節症の治療で絶対にしてはいけないこと
当院では顎関節症の方も治療に来ます。
歯医者さんや口腔外科に通院した方も来ます。
噛み合わせ矯正をしている方もいます。
でも、顎関節症の治療でしてはいかないと私が考えていることがあります。
顎関節症治療で絶対にしてはいけないこと
その①歯を削る
「噛み合わせが合わなくてそれを合わせる為に高くなっている歯を少し削って噛み合わせを良くする。」
一見当たり前でどこが間違っているかわからないと思います。
一つとしてはこの治療は不可逆性の治療と言うことです。
不可逆性とはもう元に戻らないという事です。
削ってしまった歯は削る前には戻らない。
例えその治療が間違っていてもです。
2つ目としては歯の噛み合わせの悪さが顎以外に原因がある場合も多数あるからです。
他に根本原因があり、顎はそれを補正する為に歪んでいるとしたら、削った後にその根本原因が取り除かれてしまうとかえって顎の状態は悪化します。
顎関節症治療で絶対にしてはいけないこと
その②無理な顎関節の矯正
前述した様に顎関節は他に原因があって、それを補正する為に歪んでいることが多いです。
その根本原因を取り除かないで顎関節の矯正をすると悪化することがあります。
その結果顎関節の痛みが少なくなったとしても、頭痛やめまい、耳鳴りと言った症状が出てくることもあります。
顎関節は頭蓋骨の一部なのです。
頭蓋骨は脳を衝撃から守っています。
特に強い矯正はお勧めしません。
では、顎関節症の根本原因とは何でしょうか?
顎関節症の根本原因とは?
その①骨盤、背骨の歪み
「顎関節症が骨盤?」
と思うかもしれませんが
土台が傾くから屋根も傾く
と考えてください。
この場合、土台とは骨盤、背骨を言います。
そして屋根は顎関節を含む頭蓋骨を言います。
土台である骨盤、背骨が歪んでいるので屋根である顎関節も歪まざるを得ないということです。
顎関節症の根本原因とは?
その②片噛み
片噛みはほとんど全ての顎関節症の方がしています。
ここで言う片噛みは前述した骨盤、背骨由来のものではない片噛みです。
「右の歯が治療中です」
「左の親知らずが痛くて噛まないです」
など、噛めない理由がはっきりしているものや
「歯にはなんの問題もない」
と言っている方がしている自然発生的な片噛みなどが顎関節症の原因となります。
顎関節症の根本的治療法
その①骨盤、背骨の矯正
前述した様に、土台である骨盤、背骨を矯正して真っ直ぐにしてしまえば、屋根である顎関節を含む頭蓋骨は勝手に矯正されてしまいます。
あとはその真っ直ぐな状態をずっとキープ出来れば次第に顎関節症は改善していきます。
顎関節症の根本的治療法
その②どっちで噛んでいるか知る
ほとんどの方は骨盤、背骨の矯正を受けるとその場で片噛みは解消します。
ただ少数の方の片噛みは残る場合もあります。
前述したように「歯の治療中」「親知らずが、、、」な場合は早めに歯医者さんで治療を済ませてください。
そうでない方は食べるとき
一口目をどっちで噛んでいるか?
を調べてみてください。
右なら高い確率で右側が多く噛んでいます。
均等に噛めるようにして下さい。