起立性調節障害
鬱と診断された女子中学生。
「先生のとこは鬱も診れるんですか?」
聞くと受験生で、学校に行きたくないと言っているらしい。
でも、まだ中学生だから薬を飲みたくはない。
で翌日の夜に連れてきてもらいました。
でも、あれ?って思いました。
なぜかと言うと、入ってきた感じが鬱っぽくないからです。
鬱の方って、表情がないし、声も力無いし、目もどこ見ているかわからない感じだし、しばらく一緒にいると大体わかります。
でも、この女の子は、表情は明るいし、声も通るし、目線もしっかり合いました。
しばらく話を聞いていると、学校は楽しいから行きたいとの事。
でも、朝がだるくて起きられないと言っているだけだという事でした。
この症状は「起立性調節障害」だと思いました。
起立性調節障害の主な症状
- 朝起きられない。
- 午前中の倦怠感。
- 朝食が摂れない。
- 特に午前中のたちくらみ。
- 特に午前中の頭痛。
- 特に午前中のイライラ、精神不安定
などです。
別名を起立性低血圧とも言います。自律神経失調症のひとつで、特に午前中の血圧のコントロールがうまくいかない為に上記の様な症状が出てしまいます。
思春期の小中学生の10パーセント(特に女子)に見受けられます。
自律神経失調症は体の状態を整えれば治ります。
お子さんがこのような起立性調節障害の症状で悩んでいるのなら、手先、足先を触ってみて下さい。
冷たくなっていませんか?
体温はどうですか?
シャワーで済ませてないですか?
冷たいものばかり摂っていませんか?
夜遅くまでスマホの画面を見ていませんか?
まずは体温が少しでも上がる生活をしてみて下さい。
当院の治療も自律神経失調症の改善に自信があります。