起立性低血圧、だるいから横になるはダメ?
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起立性低血圧は様々な症状が出ます。
頭痛、腹痛、倦怠感、気力低下などなど。
起立性低血圧のお子さんは、立った時と寝ている時の血圧の調節がうまくできないために起きている時の頭痛や腹痛、倦怠感などのため起きている事が困難になっている状態にあります。
だから自然と寝ている事が多くなってきます。
思春期特有の自律神経失調症なので、年頃を過ぎればもしかしたら自然と治るかもしれませんが、それがいつになるのか誰も分かりません。
1週間後か?3ヶ月後か?はたまた一年後か?もしかしたら18歳まで治らないかもしれません。
早く治るのなら今のあるがままでいいと思います。
でも、もしかしたらこのまま放っておいたら何年もこのままかもしれません。
私は何人も起立性低血圧のお子さんを見ていますが、プロとしては恥ずかしいですが、誰がどのくらいで治るのか予想が出来ません。
これは恐らく病院のお医者さんも同じだと思います。
大人の場合、このくらいの体の状態でこれくらい過ごせば治るというのは分かっています。
しかし、子供の場合はホルモンバランスや対人関係など、多感な時期のため思惑通りにいかないのです。
だからこれだけは言えます。
少しでも良くなるように、今、一歩を踏み出してあげて下さい!
起立性低血圧、だるいから横になるはダメ?
上記を踏まえて正しい一歩目のアドバイスとしては「だるいから横になるのは減らして下さい」です。
だるいから横になるのは一見その子のためになるような感じがします。
でも、だるいから横になることは実は
悪い状態の保存
にしかならないのです。
横になっていて治るのは風邪とかの急性疾患だけです。
起立性低血圧を含めた慢性疾患は寝ていても治りません。
慢性疾患である肩こりが寝て治った人はいません。
慢性腰痛も治りません。
寝ていて一時的に良くなっても、立ち上がって動いているうちは復活します。
寝ていても状態は上向かないのです。
起立性低血圧、その改善のための第一歩
まずは必要以上に寝ないようにしましょう。
親御さんにとっては、どのくらいが必要以上なのかはわからないと思います。
でも、最低限1日の起きている時間の半分以上は寝ないようにして下さい。
午前中は起きられないならそれで良いです。
そこは無理に起こしていると悪化します。
でも、起き上がれるようになったらなるべくしっかりと座っているようにしましょう。
起きている時にしっかりと座っていると、自律神経の働きが良くなって少しづつ座っている時間が長くなっていきます。
そうすると、体調が良くなってさらに長く座れるようになります。
こうなれば正の循環に入って起立性低血圧は早期に治ります。
良い姿勢と背骨の矯正は早期に起立性低血圧を治します。