股関節の急な痛みでしてはいけないこと
2週間前に急に股関節が痛くなった方が耐えきれずに来院されました。
「2週間前に比べて今日はどんな感じですか?」
「今日が最高に痛いです」
慢性痛は当てはまりませんが、急に痛くなった場合、それは「怪我」に当てはまります。
怪我は放っておいても2週間前よりも確実に良くなるものです。
擦り傷に置き換えると分かりやすいです。
擦り傷に何もしなくても時間が経てば治っています。
それならこの方の股関節の急な痛みは何故悪化の一途を辿っているのでしょうか?
それは
余計なことをしている
ためです。
放っておけば毎日自然治癒力の働きで少しづつ治るのに毎日余計なことをして悪化させているのです。
股関節の急な痛みでしてはいけないこと
その①痛みの確認
この方は「左に体重を掛けると痛い」と言っていました。
そして「まだ体重を掛けると痛いんです」
と言っていました。
これは痛みの確認をしているのです。
ほとんどの人がこれをしています。
「まだ痛いかな?」
「もう治ったかな?」
「、、、やっぱり痛いな」
と言う確認を毎日しています。
痛みの確認は何かというともう一度痛みがあることを脳が再学習することになります。
間違った英単語も毎日何回も覚えれば脳が学習して覚えてしまいます。
それと同じで痛みの確認を頻繁にしていると脳と痛いところの神経のネットワークを丈夫にしてしまいそこに痛みがあることを脳が覚えてしまいます。
「痛みはどこで感じますか?」
と質問するとほとんどの人は患部である痛いところと答えます。
しかし正解は
「脳」
なのです。
股関節の急な痛みでしてはいけないこと
その②ストレッチや体操
この方も毎日ストレッチや体操をしていました。
痛い時に世間一般では推奨されているので皆さんもよくやると思います。
これは慢性のときはいいと思いますが急な痛みの場合にはしてはいけません。
急な痛みの場合、痛くなったその時に見えない内部の筋肉やスジに小さな傷が無数にできたと思って下さい。
その傷口を伸ばしたりグリグリしたらどうなりますか?
見えるところの傷ならそんなことはしません。
傷口を伸ばしたり揉んだりしたら傷口が開いて出血するからです。
急な股関節の痛みも「怪我」ですから同じ処置が必要になるのです。
余計なことをしないでそっとしておけば知らないうちに良くなっていくのです。
急な股関節の痛みの改善を加速させる方法
その①背骨の矯正
股関節の神経は背骨、骨盤から出ています。
股関節の痛みを出しているのも、股関節の痛みを治すのも神経です。
その神経が出ている背骨、骨盤を真っ直ぐに矯正することにより股関節の痛みの改善は最速になります。
急な股関節の痛みの改善を加速させる方法
その②姿勢の改善
股関節が悪い方は座り方が悪いです。
本日いらした方もソファーにズルズルとだらしなく座っていると言っていました。
せっかく背骨を矯正して真っ直ぐにしてます家でこの座り方では矯正したいみがありません。
良い姿勢で過ごしましょう。