耳鳴りは治りにくい?
耳鳴りで悩んでいる方も来院されます。
めまいと耳鳴りは三半規管つながりでセットの方もいます。
めまいは私の中では比較的簡単に治る症状です。
しかし耳鳴りは少し改善するのに時間がかかる事があります。
耳鳴りが改善しにくい訳とは?
めまいの治療と耳鳴りの治療は全く同じことをやります。
私が特にめまいの治療が得意と言うわけでではありません。
めまいの方に
「調子はいかがですか?」
と聞くと
「昨日はめまいがしましたが今日は良いです」
と改善を実感してもらっています。
耳鳴りの方に
「調子はいかがですか?」
と聞くと
「まだ耳鳴りがあります」
と返ってきます。
そもそもたまにしか耳鳴りが出ない方なら
「今日は出ていません」
と答えると思いますが、毎日、朝から晩まで耳鳴りがしている方は
「変わりません」
と答える場合が多いです。
毎日朝から晩までずっと耳鳴りが出ている人の治り方は下記のような感じです。
元の耳鳴りの音量が100だとすると治療がうまくいっていて、1か月くらいすると80くらいまで下がります。
2か月経つと70まで下がります。
改善はしているのです。
しかし100の音量が70になってその差が分かる人がどのくらいいるかと言う事です。
テレビの音量も数字で表示されているから
「今は音が大きいな」とか「音が小さすぎてあまり聞こえないな」
との判断がつくのです。
たまに
「凄く音量が大きいな」
とか
「音量が小さすぎないか?」
と調整しようとしたら数値はそうでもなかったこととかありません?
そして耳鳴りの音量は病院でも数値化は出来ないのです。
この耳鳴りはご本人にしか聞こえないからです。
だからご本人には
「相変わらずずっとなり続けている」
事になり
「変わりません」
と言う事になるのです。
本当は治りにくいのではなく
改善を体感しにくい
だけなのです。
だから私は初診のときに
「もしかしたら耳鳴りは少し残るかもしれませんが、『体調がとても良くなった。でも静かなところでは耳鳴りがしている。でも普段は気になりません』と言った感じの改善かもしれませんがそれでもよろしいですか?」
と伺います。
大抵の方は
「それでも良いです」
と答えます。
耳鳴りの方の本当の改善したいところは実は
耳鳴りがこのまま治らなかったらどうしよう?と言う不安
なのです。
その不安が改善出来ればほとんど問題はなくなります。
当院の耳鳴りの患者さんもほとんど
「まだ少し耳鳴りはありますがほとんど気になりません。」
「以前は耳鳴りが不安で仕方がなかったのですが気にならなくなりました。」
「寝る前に耳鳴りしてるな〜と分かりますが気にしないでそのまま寝てます」
と言った変化があります。
この変化は
元気になった
ために起こっている変化です。
元気があればなんでも出来る!
元気ですかー!!!???