「頑張るとふらつく」は良いの?
「お陰様で凄くよくなりました」
3年ほど通っている方です。
「家の仕事を頑張ると次の日はふらつくから寝ているんですけどそれで良いの?」
と聞かれました。
辛い時は寝ていて良いです。
でも、本当の正解は
ふらつくまで頑張らない
です。
どうしてもやらなければいけないことは仕方ないかもしれません。
でも、症状と言うものは「体の声」なのです。
体から「そこまで無理しないで」と言われているのです。
痛みの場合はわかりやすいですね。
前に屈むと腰が痛い場合、体から「屈むと傷が開くから屈まないで」と言われているので屈まないようにしていると腰の痛みも軽減していきます。
ただ、ふらつきも上を向くとふらつくなら上を向かなければ良いのですが、次の日寝込むと言うものはどうすれば良いのでしょうか?
それは
加減を覚える
という事です。
「前日あれだけやって今日の体調はこんな感じ」
を振り返ってみて次の日の仕事量を加減するのです。
買い物に1時間でた。
布団を干した。
家の掃除をした。
風呂の掃除をした。
朝、昼、晩の料理をした。
犬の散歩に出た。
洗濯をした。
洗濯を畳んだ。
この中で次の日に回せるものは回します。
犬の散歩など削れないものは優先的にします。
食事は三回全部作らなくても良いのでは?と考えてみてください。お昼はスーパーの惣菜とかで。
毎日お風呂の掃除はしなくても良いのでは?
家の掃除も3日に一回でも良いのでは?
この前TVで見たのですが、ゴミ箱をたくさん置かずに一つにすると集める手間がなくなりますと言ってました。
あと、洗濯物も下着などは畳まないで各スペースにそのまましまうと家事の労力が減らせるとも言っていました。
頑張らなくても良いところは頑張らないでも良いのです。
この方も3年前に来院された時に
「歯を食いしばって頑張っている」
と言ってとても辛い日々を過ごしていると訴えていました。
「姿勢とか日々の生活は頑張った方が良いですが、とっても辛いならやめても良いのではないですか?」
と事あるごとにお伝えしていましたが、先日
「先生に言われたことがようやく理解できた。凄く楽になりました!」
と言われました。
毎日当たり前にしているとそれを止めることも凄くエネルギーがいるのです。
「やめる」と言う新しい生活を取り入れるのは誰でも抵抗があります。
でも、体を壊してまでやり続ける必要は無いのです。
これは通常の仕事にも言えます。
会社で動悸が出て休んでいる方が
「会社辞めた方が良いですかね?」
と言われた時
「治療しても会社に行くと動悸が出るなら辞めた方が良かもしれないですね」
と答えます。
「健康を損なってまで続ける必要はないです。1番大事なのは体と心の健康ですから」
(ただ、この動悸の方は背骨の矯正と良い姿勢のキープで良くなったので会社は辞めないで済みました。)