夏休み明けから起きられない「起立性低血圧」
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「9月から朝起きられなくなって学校を休んでいるんです」
と言う中学生が来院しました。
病院での診断は起立性低血圧との事でした。
起立性低血圧とは思春期のお子さんに起きる自律神経失調症で、朝の血圧のコントロールがうまく出来ないために、起き上がると頭痛やめまい、吐き気や腹痛に襲われるため起き上がる事ができない状態になります。
午後になると平気で過ごしているので、昔は怠け病と言われていました。
最近ではだいぶ市民権を得た感じで、一般的にも理解されるようになりました。
実は、9月過ぎから起立性低血圧になるお子さんは少なくないのです。
「9月が起立性低血圧になりやすい月なの?」
これにはある理由があります。
特に運動系の部活動をしている子が9月に起立性低血圧が起きています。
それは何故かと言うと
夏休みに無理をし過ぎたため
です。
先日来院した子はサッカー部でした。
聞くと8月はだいぶ熱心にサッカーの練習をしたようで、毎日ヘトヘトになるまで練習したそうです。
「でも、学生の頃の部活動ってそんなもんじゃないの?」
そうです。
一心不乱に部活動に取り組むことは凄く良いことです。
自分の人生を振り返ってみても、これほど何かに一生懸命に取り組んだことはなかなか少ないです。
もちろん、それ自体に問題があったわけではありません。
問題は心臓に過剰な負担をかけてしまった事
です。
起立性低血圧は自律神経失調症と述べました。
もっと詳しく言ってしまうと起立性低血圧は「心臓の自律神経失調症」なのです。
ある理由が原因で心臓自体の働きが悪くなったために朝起きられなくなってしまったのです。
そのある理由は3つあります。
理由その①成長期
起立性低血圧が思春期に起きる理由の一つとして「成長期」が挙げられます。
身長が急激に伸びる時期です。
1年間で10センチ伸びることも珍しくはありません。
しかし、身長が急激に伸びても内臓などの器官はその成長に追いついていきません。
体が大きくなったわりに、心臓の成長が追いついていなく、小さな心臓でがんばらなければいけない為オーバーワークになってしまうのです。
理由その②激しい運動
前述したように、普段から心臓には負担がかかっているのに、夏休みに激しい運動をすると心臓のオーバーワークにさらにオーバーワークが重なって、夏休み明けに起立性低血圧が発症するのです。
理由その③姿勢の悪さ
心臓の自律神経は背骨から出ています。
日頃の姿勢が悪いのと、理由その①とその②が加わることでさらに症状が強く出ているのです。
ここまで述べましたが、成長は止めることはできませんし、過ぎた日を元に戻すことは出来ません。
しかし、理由その③の姿勢の悪さからくる症状は今すぐに取り組むことで軽減することは出来ます。
今からでも遅くはありませんので是非取り組んでください。
良い姿勢のとり方
- 腰に手の甲を当てます。
- その手の甲のすぐ上の背骨の両脇の筋肉に「グッ」と力を入れて、その背骨を反らして下さい(あなたのこの背骨は恐らく出っ張っていると思いますが、この背骨は本来、反っているものなのです)。
これだけです。
「胸は張らないで良いの?」
はい、胸は張らないで下さい。
胸を張ると逆に悪化する恐れがあります。
鬱、自律神経失調症専門
自律神経専門士宮島信広
にしふなリセット整体院
https://www.nishifuna-rs.com
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